音程が『フラット』気味というのは、正確な音程より少し低めに歌ってしまう方です。
ずっと『フラット』気味で歌っているシンガーもいらっしゃいます。それは表現力とか個性と言えます。
しかし、ご自身でちゃんと出しているつもりなのに『フラット』気味になってしまう方は直した方がよいと思います。

ちなみに音が「半音」も下がってしまう方は、音程が悪いもしくは間違って理解しているので、きちんとした音程を覚えてください。
ここで書く『フラット』気味、という方は、例えば同じ「ド」でも、低い「ド」で歌ってしまう方のことです。
例えていうと、靴のサイズが24.0cmでは小さいけど、24.5cmではちょっと大きい、というような感じでしょうか。

こういうことがご自身で分かる方は、耳がいい(相対音感がよい)方です。
そうでない方は、人に言われて初めて気がつくと思います。
そういう方でもきちんとした『フラットせずに歌う』ことができるような簡単なコツを書きたいと思います。

(1)笑顔で歌う
正確にいうと、「口角をあげて」歌います。これだけで、音程が少しあがります。
悲しい曲や、暗い曲を歌う場合、『フラット気味』になりやすいので、「笑顔歌う」というのは違和感がありますが、まずは練習して、コツを掴んでいただければよいと思います。

(2)少し高めの音をとるようにする
この、「少し高め」ですが、「ド」を「レ」を出すような感じではありません。
同じ「ド」の中でも高めの「ド」を出すように意識して声を出してください。
「鼻腔共鳴」できる方は、鼻の少し上の方が響くように歌うとか、「チェストボイス」が出せる方は「胸の若干上を意識する」それくらいでよいです。

ご自身で『フラット気味』なのかはわからない方でも直ると思いますので、耳のよい方にチェックしてもらうとよいと思います。

あと、普段の練習で気をつけることです。

(3)発声練習で気をつけること
「ドレミファソファミレド」というような発声練習では、「ファミレド」と下がるところを、「少し高いとるように意識して」歌うようにしてください。
『フラット気味になる』のはクセのようなものなので、普段の練習から意識」することが必要だと思います。

また、「ドソド」や「ドドド(真ん中のドは1オクターブ高いド)」の練習をしてください。
そして気をつけるのは、下がる時の最後の「ド」です。
気持ちやや高めにとるようにして、きちんとでるようにしましょう。

音程の確認ですので、練習する時には、録音して聞き直す、とさらに自覚するので、直りやすくなると思います。

まずは『フラット気味』は直して、音程よく歌いましょう。

フラットしないようにするには?

歌を歌う時に「フラットする」とは、音が意図せずに下がってしまうことです。オーディションの審査員などの耳が良い人には、フラットしたまま日常的に歌っている人の歌はすぐに分かってしまうようです。そのことから、今回は、なるべくフラットしないようにするコツについて話をします。

まずは、どの高さの音が下がりやすいのかを自覚する事です。地声で出す音と裏声で出す音の境界の音域はフラットしやすいことが知られています。特に高音域の音域が狭い人の場合は顕著であると言えるので、その音域の音を出さなければいけない時は意識して丁寧に発声するようにしましょう。

また、音が下がってしまうことを見越して最初から少し高めの音を意識して出すのも有効でしょう。そのためには、前提として音域を上に広げる必要があるので、高音を出しやすくするための練習をすると良いでしょう。
更に、わざと1音1音切って正確に歌う(ビブラート等をかけない)練習も、音程を正確に覚えるためには有効でしょう。この練習をしている時は、感覚や勢いだけで歌っていた場所が明確になるので、フラットしやすい場所を特定することもでき、一石二鳥です。

歌が上手い、と思える友人の歌を聞く、また、自分の歌を聞いてもらうことも良いと思います。フラットする癖を直すためだけでなく、客観的に自分の歌を聞く機会は様々な理由で重要でしょう。
フラットしてしまう癖は急には直りません。ですので、少しずつ日々意識して歌の癖を直していって、上手に歌えるようになると良いですね。

ボーカルでフラットする原因

テレビなどで歌手が歌っている時に、「フラット気味だな」などと表現することがあります。これは、微妙に音程がずれている(下がり気味になっている)ことを指します。もともとフラットとは、音楽用語で「半音下げる」ことを指しますが、ボーカルの場合はそのような明確な音程は決まっておらず、実際の音よりも下がり気味だったらフラットだと表すようです。

このフラットすることは、音程がずれるとはいえ必ずしも悪いばかりではありません。わざとフラット気味に歌うことを特徴にしているボーカリストもいますし、部分部分フラットさせることが、曲の味になることもあります。
しかし、やはりわざとフラットするわけでなく勝手にフラットしてしまうのは良くありません。そしてこれには、いくつかの原因が考えられます。

1つ目は、ロングトーンの時に声帯を同じ状態で維持できずに音程が変わってしまう場合です。声帯を引っ張っていないといけませんが、縮こまってしまうと音が下がってしまうので、語尾などは少し高めを意識するのも良いかもしれません。

2つ目は、高い声を小さめに出す場合です。高い声を出すには、声帯を早く振動させないといけませんが、小さい声を出そうとすると息は少なくなるので、振動させるのに足りないのです。そのため音程が下がってしまうので、この場合には、ミックスボイスを練習して高音を出すようにしたら解決します。

その他にも、長時間歌って疲れている時にもフラットしやすいので、体力作りや息の使い方の練習も効果的です。

フラット気味に歌うこと

もともと音楽用語では、規定の音からぴったり半音下げる時に「フラット」記号を使いますが、歌の場合には明確にどれだけ下がるかというわけではなく、正しい音から微妙に低い音を出している場合に「フラットしている」と言われることが多いです。
ただ、一概にフラットすることが悪いことというわけではなく、プロの歌手でもフラット気味に歌うのが特徴だという歌手も多くいます。部分部分で意図的にフラット気味にすることで歌に味を出す効果がある場合もあります。

しかし、意図せずにフラットしてしまう場合は、正確な音がとれていないということもありますが、それ以上に息をうまくコントロールできていないことが原因のひとつと言われています。
また、ロングトーンなど声を長く伸ばす部分でフラットしてしまう場合には、息が足りなくなって音が落ちてしまっている状態です。
さらに、長い時間歌っていて疲れてくるとフラット気味になることもあります。
これらの場合は、体力をつけることや息の使い方を上達させる練習をすることが大切です。
歌手はジムに通うなどしている人も多くいますが、歌は思った以上に体力を使うものなので、ただ正確な音程をとる練習だけではなく、しっかりとした身体づくりをすることが必要です。

また、人はテンションが落ちるとどうしても音程がフラット気味になるため、常に高めの音程をとる気持ちで歌うと良いと言われています。高めに音程をとる人と低めに音程をとる人を聴き比べると、高めのほうが気分が高揚した感じを受け、低め(フラット気味)のほうが暗い気分になるとされています。

フラット気味?シャープ気味?

フラット、シャープは皆さんご存知ですよね?
音楽の授業でも習いましたが、半音下げる、半音上げるという音楽記号です。
ただこの場合は違う意味で用いられます。
音程が「シャープ気味」「フラット気味」なんて言葉聞いたことありませんか?

フラット、シャープを理解していればなんとなく意味が分かるんじゃないでしょうか?
ただ、完全に音が外れているのはこのようなニュアンスを使うことはありません。

音は合ってるんだけど「フラット気味だよね」

これは音にも幅がありその幅の中で高め、低めのときにこのフラット気味、シャープ気味という表現を使います。
ただし音の幅を外れると音自体が変わってしまい音が外れるということになり、音痴なヒトにはこの表現は使いません。
歌などは人間が歌うものなので、デジタルで打ち込んだようにピッタリとしたずれの無い音程で歌うヒトは少ないでしょう。
ただ、普通のヒトが聞いても分からないくらいの音程の違いを表現するときに用いられると思います。
これは消してマイナスイメージではなく、とても歌のうまい歌手でも「フラット気味」「シャープ気味」の癖を持っているヒトは多数います。
また、音楽を表現するとき抑揚をつける意味であえてフラット気味、シャープ気味に歌う歌手もいるそうです。
フラット気味、シャープ気味の癖を持つ上手な歌手の歌を、ピッタリの音にすると、音程はあっているはずなのに違和感があり雰囲気が逆に出ないこともあります。

耳に自身のある方は、こんなことに気にしながら音楽を聴いてみるのもまた楽しいかもしれません。