最近、見直されているらしいアナログレコードですが、アナログ時代のオーディオ事情を懐かしく思い出します。

 よくLPレコードのアルバムを買ったら、カセット・テープに録音して気軽に聞けるようにしたものですが、その際、カセット・デッキの録音レベルを、手動で決めなければなりません。録音レベルが低いとテープのヒスノイズが目立つようになるし、迫力に欠けるようになります。
さりとて、レベルを上げすぎると、信号が歪んでざらついた音になります。
そこで、レコードの信号の大きい部分を探して、そこが歪む寸前までレベルを上げるようにあわせるのですが、どうするかわかりますか?
レコードをすこし斜めから見ると溝の深いところは白っぽく、浅いところは黒っぽくなっています。深いところが音の大きいところですから、そこに針を落としてレベルを確認したのです。圧縮率がどうの、という今のオーディオ事情から考えると、笑ってしまうくらい本当にアナログなことをしていましたね。

レコードプレーヤーは、針の上げ下ろしという宿命的作業?があり、これを機械が自動でやってくれるタイプもありましたが、特に安価なものなど多くは「上げ」のみやってくれるオートリターンや、すべて自らの全手動タイプが多かったので、下ろすときにうっかり手をすべらせ、ブッとかガガッというような衝撃音、摩擦音を出して、「げっ」とにぎやかになったり、片面が終わったのに上げるのを忘れると、「プッ・・・・スイ~~・・・プッ」といつまでも針が「土手」とトラックの間を行き来していることもありました。
 面倒でしたが、これらも味わいのある「作業」だったともいえるでしょうね・・・もちろん、その気になれば今でも味わうことのできることではあるのですが。