私はこの方の歌を聴いてボーカルをはじめたと言っても過言ではありません。
ストレートで透き通るようなハイトーン、多少ハスキー気味な声質で、ハードな曲にも
バラードにも合う独特の歌声を持っています。

話し声を聴く限り、元々の声質が一般の成人男性より高めなようで、XJAPANの楽曲に良く出てくる
高めのB~Dくらいの音域は、普通の音域の男性が一番出しづらい(少なくとも私は)高さだと思います。
それを滑らかに歌えるのは、喚声点(裏声と地声の切り替わり)が通常の男性より高い音域に
あるからだと思われます。

歌い方としては非常にシンプルで、特にデビュー前後の歌い方はどちらかと言うと大雑把なイメージです。
喉を多少閉める方法でのミックスボイスで、高さと歪みを出し、声質上それでもある程度良い声が
出せてしまうので、技術的なことはあまり感じません。

歌い出しに速く勢いのある息を使って、多少無理矢理高音を出してるように感じます。ライブ映像で
高い音が続くと、ブチブチと切って出しています。同じジャンルの小野正利さんとか、
デーモン閣下などにはあまり見られない傾向です。

サイレントジェラシーと言うアルバム辺りから大きく発声方法を転換したようで、私がコンサートを
見に行った2008年東京ドームも、ほぼそのスタイルのまま来てるように感じました。
特に高音部の喉の開きが出て、息づかいも以前より丁寧になっていました。

またTOSHIさんの特徴として、あまりビブラートを使わないことも上げられると思います。
このジャンルの方は大げさなまでにビブラートをかけてきますが、TOSHIさんはポイント的に
さりげなく入れる程度で、そのストレートな歌声を象徴するがごとく、ビブラートで歌を
主張する傾向が全くありません。

XJAPANが、他のヘビーメタルバンドと違って大衆に受けたのは、従来のHR/HM系ボーカルの
歌い方に当てはまらない独自性があったからかも知れません。