150万以上の動画再生数を持ち、小説化もされている初音ミクの『こちら、幸福安心委員会です。』。かなり衝撃の強い歌詞でも有名ですが、実はこの曲はあるゲームの影響を受けて作られたそうなんです。
それは『パラノイア』というテーブルトークRPGのシナリオです。

パラノイアの舞台はシェルター都市、『アルファ・コンプレックス』。
この都市では完璧なコンピューターによって、市民は幸福かつ完璧な生活を送っている…とされています。
しかし、実は都市を支配しているコンピューターはっており、『自分は完璧な存在、市民も皆幸福かつ完璧な存在である』と思い込んでいます。その為自分に逆らおうとする秘密結社に属している人間、不完全な存在だと思い込んでいる超能力を持つ「ミュータント」と呼ばれる存在、自分の出した完璧なミッションを完璧にこなせない者、共産主義者等を敵とみなし排除しようとします。
プレイヤーは秘密結社に属するミュータント。その事実を秘匿しながら、コンピューターから依頼されたミッションをこなさなければなりません。
しかし、依頼されるミッションは非常に困難で不可能なものばかり。しかもプレイヤー同士協力すると、コンピューターは「共産主義的」とみなしてしまいます。

パラノイアの特徴は、プレイヤー同士協力し合いながらクエスト成功を目指す通常のTRPGとは違い、他のプレイヤーを罠にはめて自分の生き残りを狙うという対戦型のゲームであるという事です。
このゲームには他にも厳しい階級制度、都市にあるあらゆる物には爆発する危険性があるという事、プレイヤーには5体ものクローンが用意されている等の設定があり、ブラックジョークも込められていますが内容の巧妙さから最優秀のゲームに与えられる『オリジン賞』を受賞しています。
パラノイアを知った上で『こちら、幸福安心委員会です。』を聞いてみると、また違った世界を感じるかもしれません。