ロマン・ポランスキー監督の「戦場のピアニスト」という映画をご存知でしょうか?
2002年に公開され、カンヌ国際映画祭のパルムドールなども受賞した名作です。

この映画は、あるピアニストの実体験を綴った回想録が元になっています。
舞台は第二次世界大戦中のワルシャワ。
ユダヤ人ピアニストのウワディスワフ・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)が、ナチスの迫害を逃れて戦争に翻弄されていく様子が描かれています。

圧巻なのは、終盤の廃墟の中でピアノを弾くシーンです。
ネタばれになってしまうので理由は書けませんが、彼はこの時ピアノを弾かざるを得ない状況で、一世一代の名演奏をします。

ここで弾いているのはショパンの「バラード第1番ト短調作品23」です。

シュピルマンは始めピアニストとして仕事をしていましたが、市内も攻撃を受け、ユダヤ人への迫害が酷くなってきてしまいます。
ピアノを弾く機会がなくなるどころか隠れて住む日々を過ごすこととなります。

このシーンを迎えるまでずっと薄暗く不穏な日々の連続ですので、廃墟で弾き始めたピアノの音はとても美しく、ドラマチックな名場面です。

実際に廃墟で弾いたのはショパンの「夜想曲第20番」だったそうです。

このシーン以外に出てくるピアノ曲の多くはショパンで、夜想曲や24の練習曲、マズルカなど、それぞれのシーンに合った曲が使われています。

シュピルマンが戦後すぐに録音した「夜想曲第20番」などが収録されたCDも発売されています。
映画とともにぜひCDもお手に取ってみてください。