サカナクションという、若い人なら誰でも知っている人気のロックバンドをご存じでしょうか?
「僕と花」「アルクアラウンド」「ルーキー」などが特に人気ですが、代表曲の中の一つに、彼らが2011年に出したシングル「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」があります。

「バッハの旋律を夜に聴いたせいです こんな心 月に慣れた夜になぜ……」
という歌詞で始まる、ハイセンスで軽快な曲です。

なぜバッハなのだろう?と思いながら聴き始めてみると、実際曲の真ん中あたりでバッハのフレーズが流れる部分があります。
これはバッハの「チェンバロ協奏曲 BWV1052 第1番」のフレーズだそうです。

また、ミュージックビデオでそのシーンを見ると、ピアノが自動再生のように無人で演奏されてバッハのフレーズが流れます。
サカナクションは映像の面白さでも有名です。
このミュージックビデオに登場するピアノのメーカー名の部分を見ると、「Shigeru Kawai」のようなクラシックな筆記体で「Sakana」と書いてあり、こだわりがいいなと思います。

ボーカル・ギター・作詞作曲担当の山口一郎さんは、グレン・グールドの本を読んだことでバッハに興味を持ち、聴き始めたといいます。
夜にバッハを聴いているとアンニュイな気持ちになって、当時恋愛していた山口さんは「こんな気持ちになるのは全部バッハのせいだ」と思ってこの曲を書いたとのこと。
なんだか分かりますよね、この気持ち。

山口さんの作詞したこの曲を聴いてバッハを聴き始める若い子もいるでしょうし、バッハというタイトルに惹かれてサカナクションを好きになるクラシックファンもいるかもしれませんね。