歌をうまく歌いたい人は、「ビブラートを上手く出したい」という人が多いそうです。
ビブラートとはそもそもどういうものなんでしょうか。

ビブラートは「バイブレーション」にも似た言葉ですが、演奏や歌唱のときに音を伸ばすために、
音の高さを保ちつつ揺らすという技法のことを指します。音量が揺れることと高さの揺れという2種類があり、
楽器とか演奏スタイル、演奏のジャンルで使い分けられます。

西洋音楽のビブラートの歴史は、ルネサンスやバロック時代からで、
ルネサンス~バロック時代ではビブラートが「音を震わせる」ということに
使われていたという書物が多くあり、ビブラートは装飾法としての技術であった
ことが確認されています。

今のように、ビブラートを常にかけるのは19世紀以降のことで、多用されていた
のでバルトークはビブラートを使わない「ノン・ビブラート」をすることを楽譜に書いていたそうです。

ビブラートは人間の発声の場合、声帯がきちんとしていて、呼気圧というような各種の条件が揃っているような理想的な状態で発声されていると
無意識にできているという説があり、多くの演奏家もこれに同意しています。機構的にいうと、声帯の開閉部分が息の進行方向
に振動しているので生まれるといわれ、それは5Hz~7Hzぐらいのの動きだとされています。

ビブラートはクラシック・演歌・フォークなどの音楽のジャンルでも理想的な出し方が変わり、
また、テンポ・演奏する場所の残響でも調整されます。