クリフ・アーモンドの名前を聞いて、即座にピンとくる人はなかなか少ないかと思います。Wikipediaにも項目がなく、顔写真もあまり特徴的なものがなくパッとしない。とにかく情報が少ないドラマーです。
このように一般的な知名度はそれほど高くないものの、今回紹介するクリフ・アーモンドは、日本の音楽シーンをメインに活躍するバカテクドラマーの一人です。

前述したとおり、クリフは海外よりもむしろ日本での活動が一般的には有名なドラマーです。
日本での活動でもっとも著名なものは矢野顕子との活動でしょう。矢野顕子とは1996年ごろからベースのアンソニー・ジャクソンとともにライブを精力的に行っており、その中でクリフのジャズをバックボーンとしたドラミングは輝きを放ち続けています。
前述したベースのアンソニー・ジャクソンとはミシェル・カミロのバックバンドで長年一緒に活動しており、そのコンビネーションはまさに阿吽の呼吸ともいうべき、もはやグルーヴを超えた境地にあると言ってもいいでしょう。
その他にもクリフは宇多田ヒカルのサポートや、くるりのサポートドラマーとしての活動を長く行っており、特にくるりからは絶大な信頼を寄せられています。
また近年はニューヨークに拠点を置き、日々さまざまなアーティストのレコーディングに参加しているようです。

クリフのドラミングは手数が多めで、パワフルでダイナミックなのが特長です。ライブではゴツい見た目から感じる印象通りの骨太なサウンドを響かせてくれますし、ドラムの音量自体も相当なものがあるようです。
もちろんダイナミックなだけではなく、手数が多いことからも分かるとおりスティックさばきも相当高度なレベルにあります。ルーツがジャズなのでゴーストの入り方などにもセンスが垣間見えますし、とにかく見ていて飽きないドラマーだと言えます。
このような大変レベルの高いドラマーの存在があまりメジャーではないのが個人的には不本意なので、今回こうして取り上げさせていただきました。クリフ・アーモンドの知名度が向上し、彼のテクニックが広くられるように筆者としては陰ながら応援を続けてゆこうと思います。